「僕は緑内障らしい…」

言葉の力

私は近視なので彼これ、10数年コンタクトレンズをしています。
まだ東京で働いているときにこんなことがありました。

その日、何日か目のかゆみ・かすみ等が続いたので、コンタクトを処方してもらっている眼科に行き診察してもらいました。

私としては目薬でもだしてもらおーかと軽い気持ちで行ったのですが、なんとお医者さんから「目の奥に緑内障っぽいところがある」と何とも中途半端な診断?を受けました。

まさかの緑内障。イメージはおじいちゃんですよね。
現時点では問題ないとは言われましたが、あまりに突飛だったので不安にも思いませんでした。

今、現在も目に問題はないし、コンタクト作るときに別の眼科医の診察を受けますがそんなことを言われたことはないです。
でも、やはり目の調子が悪くなったりすると思い出すモンです。

と、前置きが長くなりましたが本題に入ります。私が緑内障なのかどうかは別として、このような診断を受け不安になったり落ち込んだりすることをプラセボ効果の反対の意味として『ノーシーボ効果』と呼びます。

プラシーボ(プラセボ)効果にはマイナスの側面もある。健康の回復や治療などを促進するプラスの働きを、これまで通りそのままプラシーボ効果と呼ぶことにしよう。そしてプラシーボが命を縮めたり、健康の回復を遅らせたり、副作用を起こしたりするなどマイナスに働く場合を、マイナスのプラシーボ効果と呼ぶことにする。このマイナスのプラシーボ効果をW,Pケネディは『ノーシーボ効果』と名付けた。

お医者さんでなくてもこのノーシーボ効果を使えます。例えば…

「(腰痛持ちの友人に対して)私の知っている人で、腰が痛くてそのまま寝たきりになった人がいるのよ」とか

「(咳き込んでいる家族に)あんた、肺ガンなんじゃない?」とか

みなさんにも覚えがあると思いますが、言ってるほうは何の悪気もなく軽い気持ちで言ったとしても、その時言われたほうがどのように受け取るかは状況によって違うと思います。
これだって立派な『ノーシーボ効果』と言えるでしょう。

「プラセボ効果」も「ノーシーボ効果」も友人や家族が使うよりお医者さんが使えば、その効果絶大であることは想像に難くないでしょう。

もうひとつのマイナスのプラシーボ効果とは、例えば手術前に自分は手術室から生きて戻れないのではないかという悲観的な予想が、その通りに実現してしまう場合のように、悲観的な見通しや失望が否定的結果を招くことだ。

(以上、青時の部分の引用 広瀬弘忠 「心の潜在力 プラシーボ効果」朝日選書 2001 67・68ページ)

このような「プラセボ効果」や「ノーシーボ効果」の存在を意識して診療にあたっているお医者さんはどれくらいいるのだろうか?疑問に思います。

ドクターズルール 10

1.死期を早めてはならない。不必要に死期を延ばしてはいけない。患者は死に至るまでの過程を大切にして欲しいと願っているのではないか。安らかに死ぬのも医療のうち。

2.臨床的証拠がないからといって、病気が存在しないという証拠にならない。患者の訴えは正しいものである。医学的にあり得ないと考えずに、訴えに耳を傾けること。患者は全身で24時間、疾病と対決している。

3.あなたが診ようが診まいが、殆どの外来患者の病気は治癒するものである。病人が治るのを邪魔しないのが良い医師である。

4.態度、言葉は医師の有するもっとも重要な手段である。その重要性を認識して賢明な使い方ができるようになりなさい。医師は役者でなければならない。相手、場合によっては態度、言葉を変更する必要がある。

5.ほかのことをしながら患者の話を聴いてはならない。患者が話している最中に病室から出てはならない。患者は常に自分のことに百パーセント関心を持ってほしいと願っている。患者は病気の治療に来るとともに安心を求めに来る。病院は安心を売る商売である。

6.患者を好きになる必要はないが、好きになれば役に立つことが多い。親切にすることが最大の医療の補助になる。

7.痛みはいかなるときも速やかに止めること。医療では完璧よりも急を尊ぶ場合が多い。

8.あなたが病院で医師として仕事ができるのは、多くの縁の下の力持ちの人たちがいることを忘れてはならない。夜間のナースからのコールは、医師の助けを求めていることを意味する。早く助けてあげること。

9.投与薬はできるだけ少数に絞ること。量が増えれば、副作用の起こる可能性は指数関数的に高くなる。老人のほとんどは服用している薬を中止すれと体調が良くなる。

10.すべての検査結果について、必ず患者名をチェックする習慣を身につけなさい。検査結果が違う患者のカルテに入っていることがしばしばある。「その患者のものであることを確かめること」

ドクターズ ルール 10 山田 浩 (石川医報 2003.1.1)より抜粋 
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_151.htm

私は医者ではありませんが、胸に沁みる言葉です。

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