クラウドファンディングで地歌舞伎を盛り上げるプロジェクトをスタートします

あなたは「地歌舞伎(じかぶき)」なるものをご存知でしょうか?
各地方で地元の素人が歌舞伎を演じることを「地歌舞伎」または「地芝居」などと呼び、長年親しまれてきたそうです。
歌舞伎は、日本固有の演劇で、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
江戸時代に始まった歌舞伎は、流行の最先端を行く奇抜な衣装や髪型、錦絵のような美しい舞台で人々を熱狂させました。
そして、江戸や大阪から公演に来るプロの役者(旅役者)に憧れた地方の人々は、旅役者に芝居を習い、やがて自分たちで芝居小屋や神社の祭礼時に演じ、楽しむようになりました。
土地の素人が演じる地芝居をこの地方の人々は地歌舞伎と呼び、江戸時代から伝えられてきた物語や振付、衣裳を大切に受け継いでいます。
現在、全国最多の32の保存団体が活動する岐阜県は、地歌舞伎が日本一盛んで、神奈川県、兵庫県とならび「日本三大地歌舞伎」のひとつとされています。
各地に残る古い芝居小屋などで、今も、江戸時代さながらに歌舞伎が演じられています。
クラウドファンディングで地歌舞伎を盛り上げられるのか?
僕も塩沢や五十沢地区で活動している団体があることは知ってはいました。
でも観たことはありませんでした。
ということで縁あって今回……
塩沢歌舞伎保存会・会長の太田さんと会員の中山さん
に現状を伺うことに。
毎年2月に年に一回、牧之記念館で地歌舞伎を披露して20年。
来年の公演で記念すべき20周年の公演ということで「例年より盛り上げたい!」という話が出たそうです。
しかし、どの地方の団体にも言えることですが……
●資金の問題
に悩まされているとのこと。
補助金や助成金などもいままで使ってきたそうですが、それにもやはり限界がありますよ。
そんなこともあって、クラウドファンディングに挑戦してみようか……というお話が出たそうです。
で、僕に声をかけていただきました。
いろいろとお話を伺っていくと、いろいろな問題が浮かび上がってきます。
資金の問題はもちろんですが……
・高齢化にともなう会の存続危機
・後継者不足
こちらも各地方団体が抱える「あるある問題」ですよね。
で、あればこのあたりも全部ひっくるめる形でクラウドファンディングで訴えてみてはどうだろう……
- 20周年記念
- 会の自立と存続
- 後継者の発掘
「この3本柱でプロジェクトを進めてみませんか??」と、提案させていただきました。
そのむかし新潟県内には、いくつも地歌舞伎や地芝居の団体があって、地域を盛り上げていたそうです。
しかし、先述の問題などもあり今やどの地域の団体も、風前のともしびとのこと。
それらを受けて「資金を集める」ということだけではなく、地歌舞伎または塩沢歌舞伎保存会の未来のためのプロジェクトを立ち上げることとなりました。
このプロジェクトを通して地歌舞伎・地芝居にもう一度興味をもっていただければ幸いです。
これから少しずつ進めていきますので、温かい目で見守ってください。
応援よろしくお願いいたします。