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2013【長谷川恒夫CUPハセツネ】僕がリタイアするまでのみちのり

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浅間峠が23km地点で次の第二関門月夜見山はちょうど42km地点。

途中の36km地点にある三頭山が前半の山場、まさに山場となっています。

浅間峠でライトを付けて、点灯したのが17時半くらいだったでしょうか。

ヘッドライトとハンドライトのダブルライト態勢で進みます。

電池の無駄な消耗を防ぐために下り道ではハンドライトは消灯しました。

付けたり消したりしながら進むと、ちょっと気も紛れるってもんです。

コースレイアウトとしてはこのあたりは緩い登り基調。

登ったり下ったりしながら、徐々に登っていく…という感じ。

いい感じに走れました。

ちょうどペースが合う選手を見つけて黙々とその選手の後ろを追いかけました。

そうこうする内に、少しずつそのペースを保つのが苦しくなってきました。

その「勝手にペーサー」の方を見送り、コーズ横で少し休憩。

なんだか胃の腑のあたりに違和感が…。

例のやつが、やってきちゃいました。

それでもなんとかダマしダマし走ってみますが、違和感が吐き気にメガ進化。

カロリーメイトを無理やり詰め込んでみましたが効果なし…。

32km地点、西原峠にリタイアポイントがありましたが、堪えてスルー。

なんとかなるかもが甘かった。

ここからは吐き気との闘いでした。

少しでも胃が揺れると「オエッ」となるのですが 出てくるものはなにもなし。

なんか出てくれた方が気が楽だったかもしれません。

三頭山の登りパートでしたが、登ってんだかなんなんだかよくわからない状態。

少し進んでは休み、休んでは進むという、状態になってしまいました。

遂には水分すら受け付けない感じになってしまい『リタイア』を決めました。

なんとか三頭山を登り切り、スタッフの方に「ここでリタイアできますか?」と聞くと 「ここを下らないと、できません」と言われました。

まぁ、山の頂上ですから出来るわけないとは、わかっていましたが なんだか自分の中で「リタイア宣言」を第三者にする必要があったものと思われます。

三頭山を下りた鞘口峠から山を下りれるとのこと。

とにかく下らなくてはなりません。

ホントは楽しい下りのトレイルも今日はなんだか切なく見えるぜ…。

『リタイアするために前に進む』という感覚はなんとも言えない気持ちになりました。

あんまり味わいたくないですね。

胸が締め付けられる気がしました。

鞘口峠に東屋があり、そこにスタッフの方が何名かいて下さり、リタイアを宣告しました。

ラン人生初のリタイアでした。

なんだか気恥ずかしいような、肩の荷が下りてスッとしたような気持ちでした。

毛布が置いてあってスタッフの方に「くるまってくださいね」と言われましたが なんだか変なプライドが発動して、毛布にはくるまりませんでした。

私より先にリタイアした方が2名くらいいました。

その方たちと一緒にコースを外れて下山することになりました。

脚はまだまだ元気だったので、ゆっくり胃を揺らさないように下りながら 急造リタイア友達の女性ランナーと雑談しながら目的地を目指します。

15分くらい進むと、ありました『リタイアの聖地』(笑)。

まさか自分がここに来るとは…。

シューズに付けたチップを外され、温かい飲み物をいただくと シッポを引っ張られたドラえもんよろしく、気分はもうすっかり電源OFF状態(笑)。

仮設のテントの中に入ると先輩リタイアランナー達が15名ほどいらっしゃいました。

スタート地点まで運んでくれるバスが車で一時間程かかる、とのことでしたので おとなしくテントの中で暖をとることにしました。

シューズを脱いでヘッドライトを外し、グローブを脱ぎ、頭に着けていたバフを取りました。

悲しいような、少しほっとしたような、薄暗いテントの中は溜息で埋め尽くされています。

そうこうするうちに「バスがきました~」というスタッフの方から声がかかり 予定より早く帰ることができそうです。

ゾロゾロとバスに乗り込みバスの旅スタート。

スタート地点から一番遠い所からの帰還。

いったどのくらいの時間がかかるのかわかりません。

25名ほどが乗れるマイクロバスの中は静まり返っています。

そして9時間ほど走り続けた者だけが放つ、そしてリタイアした者のみが発する ”死臭”めいた香りがバスの中でおもむろに撹拌され、私の胃袋を執拗にいじめます。

アーンド、山道クネクネが内臓を引き裂くような刺激とともにこれでもか!とにじり寄ってきます。

よくあそこで吐かなかったな…今となっては自分で自分を褒めたい(笑)。

その時の私の顔…。

サイレントカメラでパチリ♪死相が出てます。

段々、そんな状況にも慣れてきたところでゴールで待っていてくれている藤生さんに 「リタイアしました」とメールを打ちました。

まさかこんなことになるとは…。

しばらくするとメールが返ってきました。

藤生さんかな…と思い開いてみると、なんと一緒に会場入りしたラン仲間からでした。

「おれはリタイアです」というメールが来たのです!!

「マジで!?」と、思わず声に出しそうでした。

が、我慢しました。 先に車で休んで待っているとのこと…。

いま、車にいるということは私より先にリタイアしたということ。

その方は一昨年、去年とハセツネ完走していたので 今回も絶対走りきるのだろうと思っていたのですが…。

やっぱり難しいレースなんだなぁ…と感じずにはいられませんでした。

少しずつ市街地に入り小一時間ほどのバスツアーもいよいよ終わりに近づいて参りました。

「地獄に行くときってこんな感じかな…?」と思いましたね。

正直。

無事に五日市中学校に到着し、着替え片付けを済ませ ゴールで待っていてくれた藤生さんの笑顔に痛んだハートを癒してもらい帰路に着きました。

帰り道はリタイア二人組、来年の完走を目指し更なる精進を誓いあいました。

家についたのがAM3時、ビールを一本だけ空けて眠りにつきました。

ハセツネ…これまで出たレースと比べ物にならないくらいの難易度でした。

エイドが一か所、ひたすら山岳。

寒暖の差…。

とにかく色んな意味でテクニカルでした。

しかし、選手にとって条件はみな同じ。

完走できた方は私より優れたランナーだと素直に思える。

装備に問題はなく、本当に自分自身との闘いに負けたのだと痛感しています。

次の上越国際が今年最後のレースとなっています。

ハセツネの鬱憤を晴らすべく、快走したいと脚が言っています。

とにかくそこに向かって「集中!集中!」と市川隼人ばりに集中していきたいです。

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