クラウドファンディングのリターンとは?支援されやすい価格設定を大発表!

ここ最近、クラウドファンディングという言葉を耳にする機会が多くなってきました。
機会は多くなってきましたが、きちんと理解している人はまだまだ少ないなぁ……と日々感じております。
200人以上の支援者から200万円以上の支援を集めたプロジェクトの広報をつとめた僕としては、クラウドファンディングというコンテンツをもっともっと世に知らしめたいのであります!
ということで、今回は「そもそもクラウドファンディングのリターンってなに」という疑問にお答えしていきます。
さらに……
- どの価格帯のリターンが一番支援されるのか
- リターンはどのくらいの数を用意したらいいのか
についても実例をもとに紹介させていただきます。
それでは早速いってみましょう!
この記事のもくじ
クラウドファンディングとは?リターンとは?
ひとくちにクラウドファンディングと言っても、よくわかりませんよね。
実はいくつかの種類に分かれるのですが、わかりやすくすると以下の通りになります。
非投資型クラウドファンディング
- 寄付型
- 購入型
投資型クラウドファンディング
- 融資型
- 株式型
- ファンド型
まず投資型と非投資型に分かれます。
あなたが普段目にするのはほとんどの場合が非投資型に分類される「購入型」クラウドファンディングです。
これは支援額に応じて「リターン」と呼ばれるお返しが発生します。
簡単に言うと、お金を払うとそれに見合ったお返しがかえってくるという仕組み。
リターンは基本的に「物」であってもいいし「サービス」でもOK。
僕が広報を担当した「100年食堂プロジェクト」では……
- お店で使える食事券(3.000円〜10.000円)
- のれんに名前を入れられる権利(50.000円)
- お店を貸し切ることができる権利(100.000円)
など金額に応じたリターンを用意しました。
どのようなリターンを用意するかでクラウドファンディングが成功するか否かが決まる!と言っても過言ではありません。
プロジェクトオーナーとして「魅力的なリターンを用意」するのはもちろんですが、価格設定やどのように宣伝広告するかが腕の見せ所です。
こうやって考えてみるとインターネットを利用した「通信販売」と同じようなもの……ということが理解いただけると思います。
基本的なシステムは「Amazon」や「楽天」で買い物するのと、なんら代わりはありません。
ハードル下がったでしょ。
リターンの平均支援単価について
それでは、ここからは「クラウドファンディングにチャレンジしてみたいっ!」という方に向けて話を進めていきますね。
今回はリターンの値段設定についてくわしく説明します。
まずは値段設定をする前に知っておきたいことがあります。
それは「平均支援単価」です。
支援額を平均するといくらになるのか……ということですね。
大手のクラウドファンディングサイト「ReadyFor」の平均支援単価が15.356円だそうです。
クラファンサイト「CAMPFIRE」でチャレンジした100年食堂プロジェクトの場合も226名から221万円の支援をいただいたので、平均支援単価が大体10.000円ということになります。
ほかのサイトの情報をみても、大体これくらいのようです。
100万円が目標金額であれば、100人から支援を集める必要がある……ということが、これでわかります。
このあたりを考慮して目標金額の設定もできそうですね。
リターンの価格設定について
これを踏まえて価格設定も考えていきましょう。
よく「500円」に設定されたリターンを見かけますが……あれは悪手だと思います。
せっかく支援者に「支援をする」というワンアクションをしてもらうのであれば、500円より1.000円、1.000円より5.000円の支援をしてもらうべき。
500円のリターンを用意する理由が「支援者を増やすため」であればOKですけど。
支援者としては500円支援した満足度と5.000円支援した時の満足感って、そんなに変わらないと思うんですよね。
「支援をした」というワンアクションに満足してもらうのであれば、そのあたりを考慮すべきでしょう。
それに関係する記事としてこちらも参考にしてみてください。
50.000〜100.000円など、高額のリターンを用意すべき理由について説明しております。
どのくらいの値段のリターンが支援されやすいのか
これも大手クラウドファンディングサイトReadyForによると「5.000円〜10.000円」の間のリターンが一番選ばれやすい……とのこと。
100年食堂プロジェクトも、同じような結果となりました。
ということで、このあたりの価格帯のリターンに魅力的な物やサービスを用意することをおすすめいたします。
物やサービスを用意する際も、ここだけは品切れなど起こさないようすべきでしょう。
リターンの種類は多い方がいいの?
こちらについては有名な「ジャム理論」という実験から紐解いていきましょう。
ジャムとは、あのパンに塗る甘いやつのこと。
あるスーパーマーケットでジャム売り場のジャムの売り上げについて調べました。
売り場に「24種類」のジャムを並べた場合と「6種類のジャム」を並べた場合、どちらがたくさん売れたと思いますか?
消費者としては選択肢が多い方がありがたい気がしますが、そうではないんですね。
人間はたくさんの選択肢を与えられると頭がパニック状態に陥り、その選択を避けてしまうという特性があるんだそうです。
あなたも似たような経験がありませんか?
僕は思い当たることがたくさんあります(笑)。
売り上げの数字でいうと6種類の方が24種類より「6倍」ほど多く売れる結果になりました。
これを踏まえて考えるとリターンの種類は5〜10種類ほどがベスト。
100年食堂の場合は「6種類11個のリターン」を用意しました。
クラウドファンディングのリターンとは?支援されやすい価格設定を大発表!まとめ
購入型のクラウドファンディングを成功させるには「リターンの設定」をなくして語れません。
アイディア一つで魅力的なリターンをより魅力的に見せることができるし、そうでないリターンはそれなりに見せることができます(笑)。
活かすも殺すもあなた次第。
気持ちよく支援をしてもらえるようにリターンをデザインしましょう!