クラウドファンディング【リターン】お返し商品の決め方を実例で紹介

今回は【100年食堂プロジェクト】で用意した「リターン(返礼品)」について解説していきます。
購入型のクラウドファンディングにチャレンジするにあたって「リターンの設定」は避けては通れぬイバラの道……。
しかもただ、リターンを用意するだけじゃダメで
- どんな人に
- どんなリターンを
- どのように届けるか
このあたりまでしっかりとデザインしていく必要があります。
ということで今回チャレンジした【100年食堂プロジェクト】クラウドファンディングのリターンを、一挙全公開!
また、実際にどのようにリターンを決めたらいいのかもアドバイスさせていただきます。
それでは早速いってみましょう!
ちなみにこれから紹介するリターンですが、たくさんの方に新潟県南魚沼市のことを知ってもらうために、地元の方言をリターンの名前に冠しました。
最後に解説を添えておきますね(笑)。
この記事のもくじ
クラウドファンディング【リターン】お返し商品の決め方を実例で紹介
【とにかくプロジェクトを応援したい「あちこたねーて」コース】
このプロジェクトを「とにかく応援したい!」という神様みたいな、あなたのために用意させていただきました。
- 3000円コース(NEW!)
- 5000円コース
プロジェクト終了後に感謝の気持ちを込めたお礼のメールかハガキを贈らせていただきます。
【お得な食事券「いつでもこらっしゃい」コース】
「ほんだや」で使える、お食事券を郵送させていただきます。
こちらを利用してNEWほんだやのNEWメニューをご賞味ください!
- 1000円の食事券
- 2000円の食事券
- 5000円の食事券
※使用期限はリニューアルオープンした日から1年間とさせていただきます
※ご使用上の注意などは食事券に記載させていただきますので、そちらもご確認ください
【店内にあなたの名札を掲示します「名札こしゃいます」コース】
あなたの名前を入れた木製の名札を制作し、できあがった名札を店内にディスプレイさせていただきます。
あなたのお名前を『100年食堂』に刻ませていただきます!
- Sサイズ 縦180mm×横88mm
- Mサイズ 縦210mm×横88mm
- Lサイズ 縦240mm×横110mm
※支援を申し込んでいただく際「備考欄」に名札に印字したいお名前を必ず入力してください !非常に漏れが多くなっております!
【クラウドファンディング報告会の招待券「ありがとの」コース】
・NEWほんだやで開催するイベントに参加できる招待券
まちづくりやクラウドファンディングに興味がある方に参加いただき、僕たちプロジェクトメンバーと情報交換&意見交換しませんか?
・2019年4月21日 16:00〜19:00
・会場はリニューアルした「ほんだや」
(〒949-6600 新潟県南魚沼市六日町140)
・飲み物と美味しいフード付き
・ここだけでしかできない裏話付き
※イベントに参加するための交通費・滞在費はご負担ください
【企業様限定・暖簾に名入れ「いいあんべぇ」コース】
・NEWほんだやの暖簾に企業様の名前を入れることができる権利
お店の入り口に設置する暖簾にお名前を印刷させていただきます。
御社のロゴやお名前をリニューアルしたお店で一番目立つところで宣伝してみませんか?
【お店貸し切り「たまげた」コース】
・NEWほんだやを「2時間貸し切り」にできる権利
30人集まれば、お一人さま「3333円」で飲んで食べられます。
40人集まれば、お一人さま「2500円」で飲んで食べられます。
同窓会や結婚式の2次会などにいかがでしょうか?
<方言の答え合わせ>
・あちこたねーて→大丈夫だ
・いつでもこらっしゃい→いつでも来てください
・名札こしゃいます→名札作ります
・ありがとの→ありがとう
・いいあんべぇ→いい感じ
・たまげた→驚いた
ブレインストーミングでリターンを出しまくる
あなたはブレインストーミング(通称ブレスト)と言う言葉はご存知でしょうか?
A・F・オズボーン氏が考案した技法で、自由奔放な発想からお互いのブレーン(頭脳)を刺激し合う事で更に創造的なアイディアを生み出す事が出来るという考え方が基本となっています。
「三人寄れば文殊の知恵」という諺がありますが、少人数チームを幾つか作りお互いにディスカッションする事で問題を明確にし且つ多数の意見を出し合う中で生まれるアイディアを基にリスク要因を明確にする事で打開策を打ち出す技法です。
お互いの意見を批判して潰すのではなく小さなアイディアも含めて少しでも多くの意見を出し合う事により内容を分析・整理し展開や解決へと結び付けるという考え方はチームワークを固めお互いの意義を高めるためにも重要です。
とにかく思いついたリターンのアイディアを出して、出して、出しまくります。
可能か不可能かなんて考えずにひたすら思いついたアイディアを紙に書くなり、仲間がいれば話し合いましょう。
ポストイットに、ひとアイディアごとに書いておくと、あとで整理しやすいです。
例えば【100年食堂プロジェクト】だったら……
- 生ビール一杯一年間無料券
- お通し一生無料パス
- メニューに名前を付けられる権利
- 1日スタッフになれる権利
- 1日店長になれる権利
- 自分の名前のサワーをメニューにできる権利
などなど、こんな感じ。
ポイントは引用文にある通り「批判しない」こと。
すべてにおいて自由な発想を尊重し、あることないこと言いまくりましょう!
ひとりでやるときは「こんなの無理だよな〜」とか考えずにひたすら出しまくる。
複数人でやる場合も他人の意見を否定せず「いいね〜」を連発しましょうね。
もうひとつのポイントは「質より量」ですね。
できればブレストを用いてリターンを100個くらい出しまくっちゃてください。
一通り出し終わったら、似たようなアイディアをポストイットごとにまとめましょう。
- 生ビール一杯一年間無料券
- お通し一生無料パス
- メニューに名前を付けられる権利
- 自分の名前のサワーをメニューにできる権利
- 1日スタッフになれる権利
- 1日店長になれる権利
こんな感じ。
ここで初めて、どれが一番実行可能か……を考えてみます。
- メニューに名前を付けられる権利
- 自分の名前のサワーをメニューにできる権利
これはコストもかからず、すぐにできそうだけと「一年間」とか「半年」とか期限をつけた方が良さそうだな。
- 生ビール一杯一年間無料券
- お通し一生無料パス
これもそれほどコストもかからず、できそう。
でも、さすがに一生無料はきついかな……。
- 1日スタッフになれる権利
- 1日店長になれる権利
これは内容的には面白いけど、実行できるかどうかは未知数。
そもそも売れるかなぁ……。
とかね。
リターンで破産しないためにできること
↑↑↑こちらの動画でも説明している通り、リターンの組み方によっては「赤字」になってしまうこともあります。
魅力的だけどコストが高すぎて、売れれば売れるほど自分の首を締めてしまうようなリターンは絶対的に避けるべき。
と言いつつも、支援者が喉から手が出るほど欲しくなるようなリターンを用意したいですよね。
そこで大切なのが「知恵とアイディア」というわけ。
いかにコストをかけずに、支援者の興味を引き、なおかつ満足度の高いリターンを考えましょう。
あとひとりでクラウドファンディングにチャレンジを考えている人も、リターンを作り込むときは友人など周りの人を巻き込んだ方が絶対にいい!
一緒に考えられればベストですけど、ダメなら出来上がったものを必ず一度は他人に見せた方が賢明っす。
だってリターンを買って支援してくれるのは「他人」ですから。
それについては……
こちら↑↑↑のYouTube動画で説明NOW!
基本どんなビジネスも「他者目線」をしっかり意識できれば成功すると僕は考えています。
クラウドファンディング【リターン】お返し商品の決め方を実例で紹介 まとめ
アイディア出しは「質より量」って、本当に思います。
元案が出てこないことには話がまったく進みませんからね。
「0」にどれだけ数字を掛けても「0」にしかなりません。
出れば出るほど「分母」が増えて選択肢が増え、名案が出やすい環境が整います。
日本人は手を上げて発言するのが苦手ですが、そんなこと言ってたら何も始まりませんから!
自分のチャレンジのために全身全霊で体当たりしましょう。