2015『The4100Dマウンテントレイルin野沢温泉』に出場してみた
私がトレイルランをはじめたのが5年ほど前…
今ではたくさんのトレイルランレースが
各地で開催されていますが
その当時はまだレースの数もそれほどなく
まだまだこれから!という環境でした。
そんな中でもこの野沢トレイルは当時から開催されていて
私の中で「いつかは出場してみたいレース」の
上位に食い込んでいるレースでした。
いまはもうなくなってしまいましたが
トレイルレースでは珍しい上位入賞者に『賞金』が
授与されるというところも面白い。
まぁもちろん私なんかが賞金を狙えるワケもないのですが…
レース開催日が地元の祭りと毎年かぶっていたり
前泊するのが必須条件だったりして
なかなかエントリーに踏み切れずにいたのですが
おかげさまでなんとか今年、出場させていただきました。
長野方面に遊びに行く際などに
野沢温泉の近くを通ったことはあったのですが
実際に行くのははじめてでした。
こじんまりとした温泉街を想像していたのですが
ところがどっこい!!
かなり大きな町と大きなスキー場があり
その中の民宿に一泊させていただきました。
家族経営の小さな民宿でしたが
お料理も美味しく親切にしていただきました。
エアコンの効きが弱すぎたことと
あっついあっつい内湯のお湯が記憶に残っています(笑)
明けて19日、決戦当日。
AM5時、起床。
天気は曇り、絶好のトレラン日和です。
宿が用意してくれた簡易朝食を
いただきながら支度をすすめました。
レース会場に着くと見慣れた仲間がたくさん。
エールを交換しあいます。
地元の太鼓クラブの太鼓のリズムと少し振りはじめた雨の中
AM7時…レースはスタートしました。
“野沢温泉マウンテントレイルThe4100D”は
コースが3つのセクションにわかれておりおり
各セクションが終わるごとに
スタート会場に戻ってきます。
私が出場したのは65kmの部なので
スタートして第1セクション終了後と
第2セクション終了後の2回
戻ってこられるという仕組みです。
第1セクションは1000mほど標高を上げて
一気に降りる23kmのみちのりです。
第1セクは「泥んこ大運動会」でしたね。
昨晩から降り続いた雨のおかげで
路面はどこもグチャグチャ。
なにげなく足を出すとツルリと滑ります。
一秒たりとも気が抜けません。
なんとか毛無山山頂(1650m)をクリアして
第一関門の「やまびこ駅」に到着。
ここからさらにやばいトレイルが…
「風ごうろ」という岩がゴツゴツゴロゴロした
名前通りの下りトレイルが待ち受けていました。
誤ってフラットな岩の上に足を着くと
雨やらコケやらのおかげで
半端なくスリップします。
足だけではなくて
両手を使いながら進みます。
なんとか風ごうろをクリア。
ここからは野沢温泉スキー場のゲレンデを
がっつり下っていきます。
3時間40分ほどで第1セクを終え
スタート会場に戻って来られました。
ここで補給はもちろん着替えをしたり
他の仲間と会えるのがこの大会の良いところ。
20分ほど休憩をして第2セクへGO!
このセクは14kmと短いですが
思ったよりかなりきつかったです。
小菅神社というところを目指して
北竜湖湖畔をグルッと半周ほど回ります。
このあたりは湿気が非常に高く
昼間なのにガスがすごかったなぁ。
小菅神社までの参道がこれまたやばい。
『坂戸山2つ分くらい』と表現すると
わかりやすいでしょうか。
なんとか第2セクをクリア。
会場に戻ってくると、先に23kmの部をゴールした
なかまが出迎えてくれました。
元気玉よろしくみんなからパワーを
もぎとらせていただきました。
この頃には雨も上がりいい天気。
補給と着替えを済ませて第3セクへ。
第3は最長の28km。
事前の情報ではそれほどの登りはないが
ダラダラと林道やロードが続くとのこと。
「ここにきて、そのコース設定かぁ~~~い!!」
と、ツッコミたくなりますが
こういうときこと自分の力が試されます。
前半はゲレンデの登りが続き
暑さも相まって体力をジリジリと奪われます。
「脱水だけはアカン!!」と水を大量に飲んだのですが
これがよくなかった…。
これ以上吸収できないと胃が察したのか
中盤以降、水が飲めなくなってしまいました。
幸いなことにこのあたりから天候が崩れはじめ
涼しくなったのでなんとか走ることができました。
途中、かなりのどしゃぶりにも遭い
こんどは逆に体温を奪われます。
コースはがんばれば走れる絶妙な林道。
前を行く女性ランナーの背中を追いかけるように
ゆっくりゆっくり進んでいきます。
終盤は得意でない下りのロードパートが多かったですが
目標の「12時間以内にゴール」も目の前にちらつきはじめ
からだの中の残ったエネルギーをかき集め
なんとか全身を駆使して前に進んでいきます。
山のパートが無事に終わり町にさしかかり
日も少しずつ暮れはじめたころ
またどしゃぶりに遭います。
ウェアがビショビショになり重たく感じます。
「ここにきて、これかよ…」
残り4km、さてこっからだ。
気持ちを切り替えます。
私はいつもレースに出場する時に
ゴールのまえ2~3kmを一番楽しく走れるように
心がけています。
最後、気持ちよく走れないとなんかモヤモヤします。
ゴール直前っていろいろ考えますよね。
この時間、わりと好きです。
「この残り1kmを走るために
64km走ってきたんだ」
最後の登り坂は歩いてしまいましたが
会場が見えてからはなんとか走ることができ
笑顔でゴールゲートをくぐり抜けました。
記録は11時間47分30秒
目標の12時間を切ることができました。
最後、あきらめそうに何度もなりましたが
ダメもとでなんとか踏んばった甲斐がありました。
最初から最後まで一緒に走ってくれた
盟友・中俣敦夫さん。
RUNBAKAクルー
ナイトランメンバー
一緒に走ってくれたみなさん
大会関係者方々に感謝、感謝。
最後に気持ちよく送り出してくれた
家族に乾杯(笑)。
PS 次は8/22(土)「ガーラ湯沢20km」
あなたにお会いできることを楽しみにしています。
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[…] 一番、長い距離のレースが野沢温泉のトレイルレースで65KMでした。 […]