やまだ織【本塩沢】雪国、南魚沼が誇る伝統産業「塩沢織」を見学
新潟県南魚沼市塩沢にある「やまだ織(おり)」さんを紹介します。
昭和54年の最盛期には、塩沢には32もの織物メーカーがあったんだそうです。
平成24年には9社にまで減少するなかで、古くからの伝統を受け継ぎ守ってきた織物メーカーさん。
南魚沼が誇る伝統産業ですね。
ということで早速いってみましょう!
JINBO
この記事のもくじ
南魚沼市塩沢「やまだ織」さんへのアクセス&駐車場
JR塩沢駅より徒歩5分、車なら1分ほど。
国道17号線からちょっと入るので、お越しの際はナビなどを使うとスムーズです。
駐車場は建物の前に20台以上は駐車OK。
塩沢紬「やまだ織」の歴史は?
豊かな自然に恵まれた新潟県南魚沼市塩沢。
上越新幹線越後湯沢駅より車で約20分の豪雪地帯。
本塩沢のルーツとなる絣の技術が誕生したのは西暦800年頃。
もともと大切な家族の為に織る麻の着物でありました。
国の重要無形文化財『越後上布』の技術を応用し絹織物が誕生。
また、上杉家により、山形県や福島県の織物へ当地の織物技術が受け継がれていると言われております。やまだ織の創業は、大正2年(1913年)で、現在では産地生産の半数以上を担い伝統を守り続けています。
一般に『塩沢』とよばれる織物には、『越後上布』『平塩沢』『塩沢紬』『本塩沢』『夏塩沢』と多種にわたり、いずれの織物も決して華やかではありませんが、流行や年齢を選ばず、着る人の個性を引き出しさり気なく寄り添う。
塩沢織物には、そんな優しさが織り込まれています。
創業して100年以上、経つんですね〜。
やまだ織さんを見学したい方へ
見学する際は必ず電話予約をしましょう。
025-782-1121
平日の10時〜16時の間となります。
やまだ織さん、見学させていただきました
この日は大正大学の生徒のみなさんをアテンドする形で見学させていただきました。
まずはやまだ織・代表の山田千晴さんから塩沢紬や、やまだ織についてお話を伺いました。
実際に本物の織物に触れながら話を伺うと、その品質の良さがさらにわかります。
途中からはやまだ織さんで働く「伝統工芸士」さんから直接話を伺うことができました。
後継者不足等により低迷している伝統的工芸品産業の需要拡大を狙って1974年(昭和49年)に誕生した制度。伝統工芸士は、その産地固有の伝統工芸の保存、技術・技法の研鑽に努力し、その技を後世の代に伝えるという責務を負っている。そのため、産地伝統工芸士会に加入し、産地における伝統工芸の振興に努めることとなる。誕生時は通商産業大臣認定資格であり、経済産業大臣認定資格を経て、現在は(財)伝統的工芸品産業振興協会が認定事業を行っているが、伝産法の規定に基づく言わば国家資格である。
平成23年の時点で全国に4500人ほどしかいないんだそうです。
いざ!やまだ織さんの工房の中へ
こちらでは染めた糸を一反の反物に織り上げる作業をしています。
1mm単位の作業で、まさに職人技。
正直、細かすぎて素人にはよくわからない世界です。
こちらは糸に柄をつけていく作業です。
特殊な染料を使って柄を写していきます。
職人の技、ここにあり!!
機織り体験もできます
こちらでは機織り(はたおり)体験もできます。
こうやって技術が後世に伝わっていくんですね。
本塩沢を試着させていただきました
特別に試着させていただきました。
洋服の上からなので、ちょっと不恰好ですがお許しください(笑)。
はい、こんな感じでかっこよくなりました♪
「馬子にも衣装」って感じですか(笑)。
やまだ織さんの直売所
また、こちらで塩沢紬を使った袱紗(ふくさ)やボトルバッグ、ブックカバー、ペンケースなどを直接購入できるスペースもあります。
地元の銘酒「鶴齢」を仕込む時に使う「仕込み水」で淹れたお茶もいただけますよ。
やまだ織さんの住所・電話番号
会社名
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本場塩沢 やまだ織
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所在地
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〒949-6408 新潟県南魚沼市塩沢1507-1
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電話
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025-782-1121
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FAX
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025-782-1120
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創業
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1913年(大正2年)
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じんぼのまとめ
やまだ織さんに伺うたびに思うのですが、山田千晴さんの心遣いが素晴らしいんですよね。
いたるところに気配りや配慮がされていて、頭が下がるばかり。
着物を着ていると、あんな風になれるのかしら?
着物はほとんど身につけたことがないので、機会があれば袖を通してみたいと思います。