【緑川酒造】特約店でしか買えない幻の日本酒ができるまでを見学したよ
新潟県南魚沼市の酒蔵と言えば「八海山・高千代・鶴齢」が有名。
お隣、魚沼市の酒蔵と言えば「玉風味」の『玉川酒造』さんと「緑川」の『緑川酒造』さんですよね。
ということで!魚沼市青島にある『緑川酒造』さんにお邪魔して、日本酒づくりを見学させていただきました。
緑川酒蔵さんと言えば「北穣 吟醸」「純米 緑川」「雪洞貯蔵酒 緑」など、日本酒通も高く評価されるお酒が揃った知る人ぞ知る酒蔵。
「顔が見える相手とだけ商売をしたい」との会社のポリシーにより緑川を取り扱うことができるのは限られた販売店・特約店のみ。
そんなこだわりの詰まった幻の日本酒造りの裏側を紹介させていただきます。
合言葉は……
「純米吟醸、大吟醸!!」
それでは早速いってみましょう!
この記事のもくじ
緑川酒造 日本酒見学の旅
今回の旅の、お相手は緑川酒造にお勤めの橘さん。
彼とは同い年ということがあったり、ランニング仲間としても数年前から仲良くさせていただいております。
今回、緑川さんに訪れたのは6月に開催した「第三回ウエスギカゲカップ」という僕が運営しているトレイルランニングの大会に協賛いただいたお礼を持って伺うため。
大会の打ち上げ用にもお酒を協賛いただいたんですよ~太っ腹!!
緑川酒造は、この時期ほとんど動いていない
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、日本酒造りのハイシーズンは『真冬』なんですよね。
夏場は雑菌などが繁殖しやすく、繊細な日本酒造りには向いていないからでしょう。
こちら本来は精米されたお米を蒸して、さらに冷やすところなんだそうです。
きれいに分解・清掃された機械たちが、活躍の時を淡々と待っています。
こちらはなんとなく見たことありませんか?
蒸しあがったお米に麹菌をふりかけ麹(こうじ)にする「製麹室」です。麹は米のデンプンを糖化する役割を持っています。
【緑川酒造】こだわりの熟成タンク
こちらはお酒を熟成させるためのタンク。タンクの本体は見えていませんが、頭だけひょっこりはん!
このタンクで麹・蒸米・水を混ぜて約一か月寝かせ糖化と発酵を促します。
発酵したものを「醪(もろみ)」と言います。
こちらも見覚えないですか?
タンクの中の醪(もろみ)をかき混ぜる棒です。すべて専門の大工さんが手作りしてくれるとのこと。
オフシーズンのこの時期に緑川の社員のみなさんで、できる限りのメンテナンスをするんだそうです。
緑川、しぼりま~す
発酵が済んだ「醪(もろみ)」をこちらの圧搾機でしぼり、清酒(原酒)と酒粕に分けます。
この機械がなかなか迫力がありました。動いているのを見てみたかったな~。
緑川の貯蔵タンク
圧搾機で搾って出来上がったお酒が貯蔵される場所です。
この部屋はめちゃくちゃ涼しくて徹底的な温度管理がされていました。できあがった原酒をきめ細かで柔らかな味にするために低温貯蔵で一年ほど熟成させるんだそうです。
こちらの圧搾機は特別なお酒を搾るときに使うそうです。「佐瀬式」させしきって読むのかな?
緑川酒造の瓶詰め
はい、最終工程と言えば「瓶詰め」ですよね。
写真が曇っているのでわかる通り、こちらの部屋はめちゃくちゃ蒸し暑い……。窓を開けてしまうと虫などの異物が入ってしまうので、開放厳禁とのこと!!
緑川さんの、おめかしタイム
四合瓶に詰められたお酒が続々と流れてきます。まだラベルも貼られていない「生娘」状態。
きれいにラベリングされてお嫁にいく……という流れに涙腺崩壊寸前(笑)。
最後チェックを受けて箱詰めされてドナドナでございます。いってらっしゃ~い!
緑川酒造の住所と電話番号
【緑川酒造】
住所:新潟県魚沼市青島4015-1
電話:025-792-2117
【酒蔵見学の注意点】
■必ず電話予約をしてください
■土日祝日は要相談
■平日は対応できることが多い
とのことでしたので、一度電話にてご相談ください。
緑川を使ったレアな酒粕
オフシーズンだったとは言え「酒蔵」を見学させていただくのは初めての経験で勉強になりました。
つくられる工程を知ることで、余計おいしく感じますしね。
酒粕も限られた特約店にしか置いてないそうです。
たまに地元のスーパーにも置いてあるらしいので、見つけたら速攻でGETしちゃってくださいね~!
【緑川酒造】特約店でしか買えない幻の日本酒ができるまでを見学したよ まとめ
「正宗」って聞くと伝説の名刀というイメージが、つきまとうのは僕ら世代の人ならわかるでしょ(笑)。
橘さん曰く「熱燗」がおすすめとのこと。
夏もいいけど、日本酒が美味しい「冬」がいまから恋しいなぁ……。また仕込みの季節に見学にこよーっと!