【伊南川ウルトラ遠足】こうして私は100kmマラソンを完走しました

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
【第七回・伊南川100kmウルトラ遠足】の旅もいよいよ残り30kmとなりました。
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前編・中編はこちらで復習して、こちらの最終回を読み進めてくださいね✊
残り30km…ソロ活動を余儀なくされた神保の最後の走りに括目せよ!!
この記事のもくじ
神保がいるところに猿あり
70km地点で直明さんと別れたあと、気持ちを切り替えるために、ちょっとペースを上げひたすら坂を下りました。
いいとことろでは㌔5:30くらいでサクサクと走れて「おっ!まだいけるじゃん!!」ってな感じでした。
と、ふと前を見ると獣が道路を横切るようすが見え、一瞬クマかと身構えます。
「あれ??子熊??…ちゃうわ」ジンボ
よぉ~く近づいてみると猿です、モンキー。
しかも、すんげー大群で50匹くらい列をなして堂々と道を横切っていきます。
興奮して思わず脚を止め動画を撮影。
このモンキーポイントで75km。
(ちなみに私は今年、申年の年男なのでモンキーはエンギーがいいのであります)
疲れも便器に流せたら…
第14エイド(77.3km)、木賊(とくさ)温泉という温泉場です。
あとから来たランナーに「さっき猿がいましたよね」と言う話になり、しばし猿談義に華が(笑)。
トイレがひとつしかなく混んでいたのですが、こちらの平野物産さんが快くトイレを貸してくれました。
こういうのが本当にありがたいんですよね。
さて、陽が暮れて気温も下がってきました。
装着を余儀なくされる状況
いよいよ80km…なんとなくぼんやりゴールが見えてきたかなぁ~~~って。
PM5:30、あたりはもうすでに真っ暗、再びヘッドライトを装着。
本当は装着しないで明るいうちに帰ってきたかったのですが…まだ20kmもあるとゆー。
ウルトラはやっぱり甘くないです。
ヘッドライトの灯りをたよりに黙々と走り続けます。
俺の誓い
このあたりも根性で走り切りました。
とにかく早くゴールするためには、とにかく進むしかありません。
歩かない!!エイド以外で止まらない!!ジンボ
と固く心に誓いひたすら前に足を出し続けました。
不思議と脚は反応してくれて、まだ㌔6:30くらいでいけました、が…
後半は補給ほとんどなし
第16エイド(88.6km)このエイドについたのが18:30くらい。
このエイドは第1エイドを同じところなので13時間ぶりに帰ってきたことになります。
すっかり冷え込みスタッフの方も炭をおこして暖をとっています。
トイレを済ませ軽くストレッチをして先に進みます。
このあたりになるとエイドで補給することは、ほとんどなくなり少し喉が渇くと給水する感じでした。
味がするものは口に入れたくない…そんな気持ちだったかな。
次のエイドまで7.2km…長い。
ゴールをスルーする
いよいよ最終エイド(95.8km)です。
もう、やんわり打ち上げらしきモノがはじまっている…いいな。
なんとか歩かずここまで来ることができました。
実はここまで来る前に一度、ゴールのある会場の横を通らないといけないんですね。
150mくらい先に煌々とライトで照らされたゴールゲートが見えるわけですよ。
左に左折すればゴールゲートをくぐってゴールできるのに、それをスルーして走り続けさす、このコースレイアウトにはなにか禅の教えのようなものを感じずにはいられません(笑)
このころにはもう脚がかなりやばく㌔7:30くらいでないと走れない状態でした。
貴雄、女性ランナーに助けられる
残り3kmのボヤキを動画に残しておきました。
ちょっとなに言ってるかわからないところもありますが、ご愛嬌。
マジで脚が言うこと聞かず、辛うじて走っているような状態。
フラフラしていると右折しないといけないところを見逃してしまい、後ろから来た女性ランナーに「右ですよ~右に曲がりますよ」と言われて、やっと反応することができました。
いやまじ助かりました。
最後まで手が抜けない難コース
残り2km、なぜかここからまた砂利道が…しかも緩く上る感じ。
ここまできて、まだ楽に走らせてくれないのか…恐るべし伊南川、恐るべし南会津。
さすがに脚が止まってしまい、なんとか早歩きに切り替え対応しました。
先ほど声をかけてくれた女性ランナーを追いかけるように進むのですが…速い、速い。
女性の強さをここでも見せつけられましたね。
光の射す方へ…
そしていよいよ、待ちにまったこの「残り1km」の標識が私の眼前に!!
時間は19:55…なんとか時間制限(21時)には間に合いそうです。
緊張の糸が切れたのか、ついに脚が動かなくなってしまいました。
先行していた選手たちがさらに遠くに見えます。
その奥にはゴール会場の明かりが眩しく光っています。
虫たちが灯りに惹かれ集まるように、ランナーたちも光の方向へ集まっていきます。
この瞬間のために、ついにゴール
最後はなんとか残った力をかき集めてスマートに走ってゴールできたような気がします。
実況の方にゼッケンナンバーと名前を読んでいただきながらゴールテープを切ることができました。
ゴールシーンの写真をプレゼントしてくれるサービスも。
2~3分ほど待っていると、このゴールの写真を受け取ることができますので、完走した方はお忘れなく。
ハウ☆メニー☆いい☆かお
途中のエイドで仲良くなったボランティアの方が、会場にいらしてゴール直後にパチリと撮ってくれました。
表情は笑顔ですが疲労困憊感が、ばっちり伝わってきますね。
でもやりきった顔してる。
記録
15時間8分29秒
出走者 296名 完走者 191名 完走率 64.5%
119/191位
半分より前にいきたかったですが、しゃーないっすね✊
3回目の100kmオーバー無事に完走で自分で自分を褒めたいと思います。
家に帰るまでが遠足(とおあし)
会場はもうすでにかなり気温が下がっていてブルブル震えながら帰り支度。
時間の関係で近くの温泉にゆっくりも浸かれず、早々に帰路につきました。
自宅までのみちのりをカーナビでセットしてみると家まで『116km』
なんか複雑な気分(笑)
途中、只見市役所の駐車場で仮眠をとりAM2:00に帰宅することができました。
荷崩しはとりあえず明日の朝…祝杯のビールをプシュ!としてから眠りにつきました。
終わりなき旅
なんと翌朝は朝から消防団の演習なのでした!
脚を引きずりながらでないと行進できない自分に「本当に100km走ったんだなぁ…」とあらためて実感(笑)
冷や汗をかきながらの消防団活動は初めてでしたね。
ということで、ここまでで私の『伊南川100km』の旅は終わりです。
長々お付き合いいただき、ありがとうございました。
こちらの記事が来年以降に参加されるランナーの方々の“完走の参考”になれば嬉しい限りです。
上手くまとまりました…よね(ニヤリ)
さいごに……
3年ぶりにチャレンジした3回目のウルトラ(100km以上)レース。
「まだまだいけるなっ!」ジンボ
と確信しました。
ランナーにとっての大会とかレースって、学校にいたころの定期テストに似てると思うんですよね。
ランナーが日々のトレーニングの成果を発揮するのがレースや大会。
学生が日々の勉強の成果を発揮するのが中間や期末テスト。
100km走りきることができた…ということは、いままでのやり方が間違いじゃなかったんだ!という証明になるわけです。
絶対的な自己承認、自己肯定的な経験として自分の中に蓄えられていきます。
それもランニングをする大切な意味になると私は考えていますので、これからもまた気持ちを新たに走っていきます。
ということで…あなたも私と一緒に走りましょう!!