「国際大学の学生は車の運転を許されていない」寿司教室から見えた国際交流のコト

寿司を握ってきました。
えぇ、あの寿司です。
ジャパニーズスーシーです。
しかも外国の方に囲まれ、さらに英語に囲まれながら(笑)。
この記事のもくじ
黒岩揺光という男
まだ彼とは共通の友人を通して出会ったばかり。
だが、この一か月で一番会っている「友達」というおもしろい関係。
彼の経歴については……
揺光さんの著書をチェックいただければと思います。
しかし、すごいタイトルだな
ジンボ
もしくは……
1981年、新潟生まれ。15歳で渡米し、以降、計16年間で9カ国を渡り歩く。
日本では毎日新聞の記者。
ケニアでは難民キャンプの工場長。
スイスでは国連職員。
アゼルバイジャンとヨルダンでは寿司教室の先生。
ヨルダン時代に、長男誕生の翌日、妻が出血多量で亡くなり、日本へ帰国。
ヨルダン人の執刀医を刑事告発し、医師は起訴され係争中。
現在、再婚し、新潟で子育てをしながら、外国人向けの寿司教室や外国人観光客を呼び込むミニホームステイプログラムなど、国際交流を通した地域振興プロジェクトを複数実施中。
著書に「国境に宿る魂」(世織書房)、「僕は七輪でみんなをハッピーにしたい」(UCAN)。
http://www.huffingtonpost.jp/author/yoko-kuroiwa/
HUFFPOSTという一流のインターネット新聞にブログ連載を持っているので、こちらからどうぞ。
彼は帰国子女で英語もベラベラ(ほかにも韓国語なども話せるらしい)。
そんな彼が主催する寿司教室ですから、そんじょそこらの寿司教室とはワケが違います。
寿司教室なのに全編英語で進められるのです。
そんな彼が主催する『寿司教室』に南魚沼代表として参加してきました(笑)。
コスプレーヤー
さて!教室が始りましたよ。
寿司職人のコスプレをした揺光さんが流暢なイングリッシュで寿司の歴史について説明してくれます。
生粋の魚沼っ子の僕は「赤ベコ」よろしく、ただひたすら頷いて聞いていました。
なんとか聞き取れた英単語と場の雰囲気で、すべてを把握(笑)。
ATフィールド全開っ!!
ジンボ
なかなかクールな画でしょ。
これが南魚沼で繰り広げられている光景だとは誰も思いませんね。
この日、教えてもらったのは「巻き寿司」と「握り寿司」と……「軍艦」も作ったな。
素材はすべて揺光さんがスーパーで調達してきてくれたもの。
いろんな意味で本当にアットホーム
ジンボ
僕が生まれて初めて作った巻き寿司は散々な出来栄え。
ご飯の敷き詰め方がイマイチだったみたい。
ネタが用意できたら、いざ握り!!
慣れない手つきでぎこちないですが、みな楽しそう。
やっぱりこういうのは数をこなすのが大切ですね。
ひとつひとつ作っていくうちに、少しずつ上達していくのがわかります。
一個目より二個目、二個目より三個目の方が確実に上手くなってます。
コシヒカリ?何だそれは?
揺光さんが書いた記事に>>新潟の魚沼地区に2年暮らして「コシヒカリ」を知らずに帰国していく外国人留学生たちという記事があるのでぜひ読んでみてください。
アフリカのマダガスカル出身のジョエルと先日ご飯を食べていたら、「故郷に帰る時はどんなお土産を持っていくの?やっぱりコシヒカリか?」と尋ねたら、ジョエルから信じられない返事が返ってきた。
「コシヒカリ??何だそれは?」。
ジョエルの南魚沼滞在歴は2年になろうとしていた。
にもかかわらず「コシヒカリ」を知らない?
世界中から国際大学に学びに来る生徒さんたちですが、この南魚沼の最大のウリでもある「コシヒカリ」のことも知らないまま2年間の大学生活を終えて帰国してしまうことを嘆いた記事。
確かに嘆くべきことだと思います。
でも、僕が一番嘆くべきは「コシヒカリを知らないまま帰国する学生」ではなく『そういう環境をつくってしまったこと』だと思うわけです。
さらに言うと、その環境を作ってしまった元凶のひとつに僕自身が含まれていること。
正直言って揺光さんのこの記事を読むまで、実際に会って話をするまで、そんなことを考えたことすらありませんでした。
もちろん国際大学(IUJ)のことはずーっと知ってました。
でも、知っているだけでした。
唯一の絡みと言えば、毎年参加しているグルメマラソンでもIUJの敷地がコースになっていて年に一度、その敷地の中を走ることくらい。
あとは近くのイオンに買い物に来る学生さんたちを見かけることくらい。
運転厳禁
揺光さんの記事の中にもありますが、彼ら(学生)は車を運転することを許されていません。
あまり知られていないが、日本政府の奨学金で来ている外国人留学生の多くは車の運転が禁じられており、国際大学の学生の多くが国費留学生のため、運転ができない。
魚沼地域の観光スポットのほとんどは車がなければ行けないところで、学生たちはそれらの多くを見ずに帰国してしまう。
http://www.huffingtonpost.jp/yoko-kuroiwa/niigata-koshihikari_a_23339919/
こんな重要なことすら知りませんでした。
だから、彼らはバスに乗ってイオンまで買い物に来てるんだ……やっと理解。
いや~お恥ずかしい
ジンボ
だからと言って僕がいますぐに何ができるかは、考えれば考えるほどわからなくなりますが、まずしないといけないことはただひとつ……
知ること
とにかく知ることなんだろうな~と思います。
第二の故郷
よく生まれて育ったところから巣立った先を「第二の故郷」なんていう言い方をしますが、南魚沼が彼らにとってそんな存在になったら素敵だな~と思うわけです。
この寿司教室がそのひとつのきっかけになることはまちがいのないこと。
『南魚沼』とか『学生』という枠すらとっぱらって、人と人として触れ合うことができたらいいな~。
それにはまず現状を知ること、知った上でなにかしらの形で触れ合うこと、これしかありません。
あなたもまず、知るところから始めてみませんか??
ジンボ親子
じんぼのまとめ
毎月、開催している「坂戸山トレッキングツアー」にもIUJの学生さんたちに参加してもらえると嬉しいな!
桜の頃にみんなで登れるようにいまから英語の勉強を始めよう。
具体的には……とりあえずスマホに入れる曲を『洋楽しばり』にします(笑)。
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