「これで安心!!」子どもが痛みを訴えている時の考え方
病院にこどもさんを連れてきてくれた親御さんが困り顔で…
「ウチの子、痛みに弱くって」
そんなことを言う方がたまにいらっしゃいます。
その言葉の中には「このくらいのケガで大袈裟なこと言って…」とか「わざわざ病院でみてもらわなくても…」なんて気持ちが見え隠れしていることが多いような気がします。
これは大変によくない。
なぜよくないのか…私の意見を書いていきます。
まずはこちらの記事を読んでくださいね。
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くりかえしになりますが、とっても大切なところですので理解できるまで読み返しましょう!
この記事のもくじ
痛みは誰とも比べることはできない
「勉強ができない」
「運動神経が悪い」
というのはテストの点数や運動能力の検査などで“ほかの人”と比べることができます。
が、『痛み』というのはどうでしょう??ほかの人と比べることができますかね??
Aくんの訴えている痛みを、Bくんが訴えている痛みと比べることってできますか??
よぉ~く考えてみましょう。
そもそも痛みをテストの点数や運動能力が高いとか低いとか、他人と比べたり評価したりすることに意味ってありますか?
ただでさえそういったところでこどもたちは比べられがち…
『痛み』くらいは誰かと比べず色眼鏡をかけずに親御さんには対応してもらいたいものです。
このあたりを理解できると『痛み』に関する見方がひとつ変わります。
十人十色の百人百色な感じ方
エアコンが効いている部屋を想像してみてください。
「もう少し温度下げたいな…」と感じている暑がりさん。
「冷房、効きすぎ…さむっ」と感じている冷え性さん。
同じ部屋にいても感じている感覚は正反対。
同じ料理を食べて「美味しい」という人「美味しくない」という人。
同じ匂いを嗅いでも「いい香り」という人「臭い」という人。
同じ刺激を与えられても、100人全員が同じ感覚として感じることはありえません。
100通りの感じ方をします。
だから、痛みに『強い』も『弱い』もありません。
感じ方は100人いれば100通り…文字通り「100の痛み」があるわけです。
誰もそれを評価したり、口を挟んだり、比べたりすることはできません。
誰がなんと言おうと『痛い』モノは痛いんです。
荒川の土手で武田が教えてくれるコト
武田鉄矢さん率いる「海援隊」というバンドの名曲『贈る言葉』の歌詞にこんな一説があります。
♪人は悲しみが多いほど、人にはやさしくできるのだから♪
悲しみを知っている人ほど、誰かの悲しみを理解して、それに寄り添うことができる…という意味です。
悲しみを感じたことのない人が、誰かの悲しみを癒すことなどできるでしょうか?
痛みも同じで、自分が痛みを知っているからこそ、他人の痛みを理解することができるようになり、やさしくなれるのではないでしょうか??
だから『痛みに弱い』ということは裏を返せば『強くて優しい』ということなのです。
自分のお子さんを痛みに弱い…と思い込んでいるあなた。
あなたのお子さんは『痛み』のわかるやさしい人間に立派に成長しています。
痛みに弱いことを申しわけなく思ったり恥ずかしがったりする必要はまったくありません。
それは“強くてやさしい大人”になるための通過儀礼なのです。
こういう視点で痛みを認識してみると、また違ったお付き合いができるとは思いませんか?
そうすれば、あなたの痛みも、おこさんの痛みも良い方向に進んでいくことをお約束いたします。
すべての『痛み』には意味があります。
また、こんな感じで痛みについて記事を書いていきますので、ご意見ご感想があればコメントくださいませ。
じんぼのまとめ
♪悲しみこらえて微笑むよりも、涙かれるまで泣く方がいい♪
武田さんは名曲を作りましたね。
僕は死にましぇ~~ん!!
ジンボ
武田さんは名言も作りますよ(笑)