個人事業主のSNS発信で使える!返報性のルール(原理)が悪用厳禁な理由
SNSであなたのお店を宣伝していますか?
- 今日のおすすめはこちら!
- 粋のいいお魚が入りました!
- あしたは臨時休業になります
素晴らしい!エクセレント!マーベラス!
できれば毎日投稿できるとなおよし!
その理由についてはこちら……
で、そこからさらに一歩先に進む方法をお伝えします。
返報性のルール
というワードは聞いたことありませんか?
この返報性を意識することで、SNSからの発信の質が変わります。
ということで早速いってみましょう!
この記事のもくじ
SNS投稿の内容は飽きられないように工夫すべき
単純にいつも同じような似たような投稿だと飽きられてしまう……ということもあります。
例えばカフェの投稿が、来る日も来る日もメニューを真上から撮った写真では見ている方に「またこの写真かよ……」と思われても仕方ありませんよね。
- こだわりの素材
- スタッフのおすすめ
- こだわりのインテリア
などの、いつもとは少し変化をつけた内容を入れて、飽きられないようにする配慮が必要です。
まずはこれが最低限気を使うべきポイント。
そして、そこから本日のキーワード「返報性」を理解していきましょう
返報性のルールとは
人間界には
与えられたら恩義は、似たような形で返さなければならない
という暗黙のルールがあります。
例えば、あなたがともだちからディズニーランドのお土産をもらったとしたら、次にあなたが旅行に行った際はその友人にお土産を買って帰えるはず。
このような経験は誰しもが一度はありますよね?
これが返報性のルールと呼ばれるものです。
なぜそのようなルールが働くかというと……人間誰しも幼少のころよりそのように教育されてきたから。
人間社会において「当たり前」のルールとして広く浸透しており、もらった恩を返さない奴は「恩知らず」などと呼ばれてしまいます。
先日もこんなことがありました。
牛乳屋さんが玄関先まで「牛乳を配達するサービス」を売り込みにきました。
そのときにサンプルの牛乳を置いていったのですが、これがまさに返報性を利用した宣伝ですよね。
そして最後に牛乳屋さんがこう言いました。
「来週の水曜日に空き瓶を回収に参りますので」
これでまた宣伝をするチャンスが生まれます。
すごいぜ牛乳屋さん!
返報性のルールから考えるとサンプルを置いていった家と、そうでない家では契約率にかなりの違いがでてくると思います。
ほとんどの人間がこのルールを守るようにしつけを受け、いまもなお生活をしています。
もらったら返さなくてはいけない……とても単純だけど力強い刷り込みですよね。
このルールは、もちろん悪用厳禁!
しかし返報性を理解して上でSNSを活用するか、理解せずに活用するか……それについては選ぶことができますよね。
返報性を意識した発信とは?
では、返報性のルールを理解した上でのSNSの活用を考えてみましょう。
あなたのお店の情報だけを発信していても、そこに返報性のルールは働きません。
なぜなら見ている方はそれらの投稿に対して、メリットがひとつもないからです。
その投稿を見て店に来てもらって得があるのはお店側だけですもの。
例えばレストランが「本日のランチはこちらです!」というような投稿をしたとします。
全然この投稿自体は悪くないんですよ、悪く。
ただ、この投稿を毎日繰り返したところで、なんの返報性も働かないということ。
1日1回投稿するとして、僕だったらこうします。
- 月曜日 本日のランチ
- 火曜日 本日のランチの素材について
- 水曜日 半熟卵を簡単につくる方法
- 木曜日 本日のランチ
- 金曜日 本日のランチに添えたデザートの秘密
- 土曜日 週末ランチのお知らせ
- 日曜日 (お休み)
注目してもらいたいのは水曜日。
「半熟卵の簡単な作り方」の情報発信です。
この投稿をみて「なるほど〜プロはそんな風に簡単に半熟卵をつくるんだ!」と思ってもらうことができれば、そこで返報性のルールが働きます。
こんなに有益な情報をもらったのだから、一度くらいはランチを食べに行かないと……
と人は考えるのです。
ここで返報性スイッチがON!になるんす。
このちからが、かなり強力に人間にインプットされています。
ここでひとつポイントがあります。
それは、あなたのお店の雰囲気に近い「お得な情報」にしないと違和感が出てしまうので要注意。
美容院なのに歯の磨き方を紹介します!とかはダメで「かわいいお団子ヘアのつくり方」とかじゃないとあきまへんで。
このあたりがセンスを問われるとこ。
個人事業主のSNS発信で使える!返報性のルールが悪用厳禁な理由 まとめ
返報性を使った宣伝広告は邪道だ!という方もいらっしゃるかもしれません。
それならそれで全然構いません。
ただ、なんとなくボンヤリとSNSから発信していても伝わるものも伝わりません。
せっかくやるんだったら、しっかりと人間の心理とか特性を理解した上で発信していった方が賢いですよね。
この返報性のルールはSNSからの情報発信だけに関わらず、実際に来店した際などにも応用させることができます。
- 例えば焼肉屋さんで最後にもらう「ガム」
- 例えば美容室でもらう試供品の「シャンプー」
- 例えば銀行でもらう「ポケットティッシュ」
返報性のルールを理解した上で、宣伝広告を考えると、また違った視点で考えられるようになります。
邪道といえば邪道……
ですが、よく考えてみると当たり前のようにそこら中に転がっている手法ですので、使わない手はないと僕は思いますよん。